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便り
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種漬花(タネツケバナ)をマクロで。
水田の雑草と言われるけど、私のところはその辺に普通に咲いています。



一枚の葉書が届きました。
差出人は高校時代の友人。

今回の地震の被災地、宮城県多賀城市からでした。





びっくりしました。心臓がバクバクしました。
そして胸が詰まって‥‥目の前がぼやけました。

私には宮城に二人の同級生がいます。
毎年会い続けるような仲ではないけれど、高校の時からずーーっと絶えることなく年賀状のやり取りをしている人たちです。
仙台の友人とは地震3日目に連絡が取れ、無事を直接確認できました。
でもこの多賀城市の友達にはそれ以後も全く通じず‥‥
不安MAXで彼女の実家に電話し、無事だけは確認できていたのでした。
(5日目くらいだったと思うけど、ご実家もその日初めて連絡がつき、大層ホッとしておられた)


そんな彼女が私から電話があったことを実家から聞き、葉書を送ってくれたわけです。
19日の日付に23日の消印、そして届いたのが25日。
6日もかかって思いが届いたのだと思ったら涙が止まりませんでした。

葉書には“その瞬間”の凄まじい状況が綴られていました。
マンションの9階、全てのものが落下する恐怖、潜った机の上に倒れた食器棚のすごい音、近くまで迫っていた津波‥‥
怖かったでしょうね。本当に怖かったと思う。
想像してもし切れないのだけれど。

毎日水と食料の確保に走っている彼女。
避難所のご苦労は連日報道されるけど、かろうじて家が残って住んでいる人達も同じなんだとあらためて思いました。
「大変だね」とか「頑張ってね」とか、軽々しく言ってはいけない気がするのだけれど‥‥
でもなんとか踏ん張って欲しい。いや、踏ん張らなきゃやっていけないんだよね。
彼女はそれをちゃんと解っている。

何度も「連絡くれて嬉しかった」「ありがとう」と綴られている葉書を見て実感しました。
あなたの事を思っています、という思いが伝わることはとても大切。
テレビでは「あなたはひとりじゃない」とか「一緒に頑張りましょう」という言葉で呼び掛けていますけど、本当にそれを実感してもらうことが被災地の力になるのでしょうね。


時間が経っても関心を持ち続けること。
自分にできることはやっぱりそれだと思います。
Top▲| by guri-iki | 2011-03-27 01:09 | 日常雑記
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