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とある命のカタチ

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わたしはアゲハ

梅雨の止み間に羽化したの


ああ、晴れたら青空の下を思い切り飛びたいな

素敵な出会いがあるかもしれない


だけどわたしは


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飛べないの



小さな時

蜘蛛に食べられることもなく 狩り蜂にお団子にされることもなく 寄生されることもなく

こうして大人になることができた

それは奇跡


だけどわたしに飛ぶことは与えられなかった

蝶なのに 蝶になったのに


飛べない蝶は蝶ではないの?



ベランダでヨロヨロと歩いている虫を見つけました

一瞬大型のガガンボかと見間違えたその姿は羽化不全のナミアゲハでした

一瞬にして胸がきゅーっと痛くなりました

どうしてここまで開かない羽になってしまったの


見なきゃよかった とさえ思いました


でも ここを歩いているということは我が家の食草を食べて蛹になった子だっていうこと

見てしまったからには放っておけません。自然に反するとしても


段ボール箱の中でできるだけのお世話をすることにしました

生きるかどうかはこの子次第




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あれから一週間


彼女は生きています


ご飯は水で溶いた三温糖を湿らせた脱脂綿からゴクゴク

あんまりおいしくないけどいただくわ、みたいな感じで(笑)

久しぶりに出たお日様の下に出すと

ぱたぱたぱたぱたとひっくり返りながらも羽ばたく姿に泣きそうになりました



私の自己満足だけど

彼女は彼女の生を生きています






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Top▲| by guri-iki | 2015-07-11 23:30 | 生きものばんざい | Comments(15)
Commented by h6928 at 2015-07-12 08:55
いくつもの幸運に導かれて、
いくつもの試練をくぐり抜けて、
やっと、やっと、成虫になれる・・・はずだったのに、
そこで躓いてしまうコ。
ふだん、目に見えないところでも起きている現実も、
目の前にいるコがそうだと・・・、不憫ですよね。
うかうか羽化もしていられない・・・って、
嘆きながらも、ぐりこさんに巡り会ったアゲハちゃんは、
Commented by h6928 at 2015-07-12 08:57
追伸です。途中で送信されてしまいました(>_<)

最後の最後にはラッキーだったと思います。
Commented by purebliss at 2015-07-12 09:36
思わず最後のシフォンの姿を重ねてしまって
泣いてしまいました。
頑張って生き延びたのに神様は時に残酷です。
でもでもぐりこさんちの美味しいものを食べて
ぐりこさんに見つけてもらってきっと幸せだなって思ってるはず。
命が続く限りそこでゆったりと過ごして欲しいです・・・˚‧º·(˚ ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )‧º·˚
Commented by oneman_avi at 2015-07-12 14:23
ぐりこさーーーん、ホロホロ・・・・
命、感じます。
ぐりこさんの優しい気持ちのもグッときちゃって・・
一生懸命、生きてるんですね・・・
ぐりこさんのお手製の水で溶いた三温糖
本当の箱入り娘ちゃんですね^^
飛べなくても、どーか、蝶生を全うしてほしいですね。
Commented by nori_natural at 2015-07-12 18:42
こんばんは、ぐりこさん。
こんな状況の蝶を見て
手を貸す人、貸さない人
正解なんて無いと思います。
見捨てられたらすぐ死んでしまうと思いますが
ぐりこさんに助けられて、きっと蝶は幸せだと思います。
私だったら何ができたか・・・・

自然界で生きるという事はとても厳しい事なんですね。
Commented by guri-iki at 2015-07-12 23:15
h6928さん こんばんは。
昆虫をじっくり観察されているh6928さんもよく目になさる光景でしょうか。
いや、自然のフィールドではこんな運命を負った子は目に映るところに出てこられないかも知れませんね。
仰るように目にしてないだけでごく当たり前の出来事なのかも知れません。
100個の卵から1頭成虫になれればいいとどこかで読みましたが、それを実感します。
> 最後の最後にはラッキーだったと思います
その一言で救われます。ありがとうございます。
Commented by guri-iki at 2015-07-12 23:15
pureblissさん こんばんは。
ごめんなさいね。辛い事を思い出させてしまいました。
私もpureblissさんのコメントを拝見してまた泣きそうになりました。
無償の愛情をかけた子はお母さんの喜ぶ顔が見たくて最期まで頑張るのだと思うのです。
シフォンちゃんもきっと。
アゲハにしてみたら人間は巨大すぎて単なるストレスにしかならないかも、と思いますが
仰ってくださったように、彼女の一週間は無駄ではなかったと思うようにします。
ありがとうございました。
Commented by guri-iki at 2015-07-12 23:15
aviさん こんばんは。
小さな命、共感していただけて嬉しいです。
私は優しいというか‥‥勝手なんですわ。
蝶々には慈悲の気持ちが生まれるのに、蚊は平気でパチンとやってしまう。
その辺のジレンマはあります。
それが分け隔てなくできたら神か仙人か!ってことになると思いますが(爆)
彼女は箱入りですが網戸を一番上まで登るほどお転婆ちゃんだったのですよ〜。
ここまできたら悔いのないように見守るつもりです。
Commented by guri-iki at 2015-07-12 23:16
noriさん こんばんは。
仰る通りです。どちらがいいとは言えません。
自然のことに手を差し伸べるべきではないと言われる方も多いと思います。
でもできなかった。慈悲という名の自己満足です。
ただこんな運命を背負った虫もいることを知ってほしいという気持ちが強かったですね。
飛べないのはこのアゲハの運命で、私に見つかったのもまた運命なのでしょうね。
自然は食うか食われるかだけではない、生と死が裏腹な世界ですね。
Commented by shizenkaze at 2015-07-12 23:28
羽が傷ついて飛べなくなったトンボ・・・
羽の発育が良くなくて飛ぶことができない蝶・・・
人が自然の中で生きるものに力を貸すのが良くないとか自然の摂理を無視しているとか言われますが何年も前に尾ビレが傷ついたイルカに義足のような義尾鰭を水族館のスタッフと合成樹脂メーカーなどが協力して造って大海原で泳いで魚を捉えられるまでになった姿をテレビで見ました

それに感動して私も今までに羽が千切たトンボ(鳥に襲われたようです)や同じようにボロボロになっていたアゲハチョウ等6匹ですが薄いセルロイド板やユポ(濡れても良い地図などに使用されている材質)等を使って羽の形に切って蝶の場合は元の羽の鱗粉を少し取り除いてから医療用の接着剤で付けて飛べるようにしたことがあります・・・・・
ただし色は付けられないので素材の色になっていましたが飛ぶことができました
でも飛び立って遠くまで行ったことは判りましたがその後寿命まで生きられたかどうかは判りません
手を出して最後まで責任を取れるのならこれからも続けたいと思いますが難しいでしょうね
野鳥や小動物は私では何ともならないので野生動物を扱っているセンターなどに連絡しますが虫だと絶滅危惧種でもなければ何もしてくれませんね

自然に返すことができれば素敵なんですがそれがダメでも最後まで見届けてあげられたらいいでしょうね
羽が傷ついても同じ仲間の虫たちが近くに来てくれれば交尾して卵が産めます
guri-ikiさんが助けたアゲハの子孫がこの先大空を飛び交うことができたら素敵ですね~♪
Commented by guri-iki at 2015-07-13 21:46
自然風さん こんばんは。
自然風さんの生き物を愛おしむ気持ちが伝わってきました。
そのイルカ、私もテレビのドキュメンタリーで見た気がします。
考えてみればそうですね。怪我をした野生の動物だって保護されるし、育児放棄されたカンガルーやパンダの赤ちゃんも人が育てますね。
手を差し伸べても生きられない子もいますが、生きるために生まれてきたのだから一日でも生かしてあげたいと思います。
それにしても蝶々やトンボの人工翅をお作りになったなんてすごすぎます!
計れないほどの軽さでしょうし特殊な仕組みのある形状でしょうに、よく飛んでくれましたね。
その蝶もトンボもそこまでの手当てをしてもらえて幸せでしたね。
人間で言ったら5億円の宝くじが当たるよりラッキーだったと思います。(いやしい例えやな!)

実は我が家のアゲハさん、今日土にかえりました。
実質お日様に当たれたのはほんの1時間くらいなものでしたが、彼女は卵を産んでいました。
おそらく孵らない卵ですが、食草に産むという本能をちゃんと全うしていきました。
Commented by kkai0318 at 2015-07-14 09:43
おはようございます。
いや・・実に胸が詰まりました・・・。
間近に成長を見たことがあるので、堪えます。

命を全うしない個体がいれば、元気よく飛び立つ個体もいて・・。

いろんな生の形はありますが
このナミアゲハは幸せだったと、思いたいです。
朝から泣かされました・・・。
Commented by guri-iki at 2015-07-14 22:50
kkaiさん こんばんは。
朝っぱらから重くてすみません、な気持ち。
でも夜だったらもっと泣けてしまったかも、ですね。私がそうでした。
覚えておりますよ。kkaiさんが幼虫くんを保護して電車に乗ってお家に連れて来られた時のお話。
なんて優しい方なんだ!って感動したので忘れられないんです。
kkaiさんとこのガーデンでもたくさんのドラマがありそうですね。
虫でも植物でもモノでも1対1で向き合うと相手にも感情が生まれ(というか自分が思い込むのですけど)て知らん顔できなくなりますよね。
私も皆さんからコメントをいただき、彼女は生きた、あれで良かったのだと思っています。
Commented by butanekoex at 2015-07-15 15:59
初めて訪問させていただきました。
そして、思わずコメント入れさせていただきます。

正直、昆虫は苦手なのですが、
写真のナミアゲハの姿はとっても美しく、
ぐりこさんの被写体に対するお気持ち、そのまま写真から伝わってきているようで、涙がとまりません。
何気ない日常、そのほんのひとコマの中にある、儚く厳しい、そして美しい命を感じました。
ありがとうございました。
Commented by guri-iki at 2015-07-15 22:27
butanekoexさん こんばんは。初めまして。
こんな奥まったところにご訪問いただきありがとうございます!

虫いっぱいの写真ブログをやっているものとして冥利に尽きます。
苦手なんだけど‥‥とおっしゃる方に「虫って意外に面白いかも、可愛いかも」ってほんの少しでも思っていただけたらという想いで撮っているので、すべてのお言葉が嬉しかったです。
小さな虫も同じように鼓動し生きているんだと思うと愛おしいですね。
このアゲハちゃんは二日前に土に帰って行きましたが、忘れることのできない子になりました。
butanekoexさん、もしかしたら緑化公園あたりですれ違っているかもしれません(笑)
ありがとうございました。
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