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沙羅

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湿った暑い空気の中、沙羅(しゃら)の花が清らかに咲いています。

ウォーキングコースにしている近所のお寺の大木です。
‥‥気付かなかった。もう何年も通っている場所なのに。
この時期、いかに自分が虫しか見てないかが分かります。反省。






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「沙羅」、別名「夏椿」。
椿の名のごとく、花が丸ごとコロンと落ちます。



平家物語の有名な一節、

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす

この沙羅双樹の花というのが沙羅の花(夏椿)を指すようです。
でも実際の所、沙羅双樹は日本の気候では育たない植物らしく‥‥(熱帯性とか)
その昔、とあるお坊さんが夏椿を沙羅双樹だと思い込んで広めてしまった、というところから
夏椿が沙羅(しゃら)の木と呼ばれるようになったらしいです。


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朝咲いて夕方には落ちてしまう一日花。
「盛者必衰の理をあらわす」なのですね。
ちょっと汚れ過ぎていたので写真には撮りませんでしたが、本当にポトポトと花が落ちていて。
咲いている花の涼やかさ、可憐さとのギャップがとても大きくて複雑な気持ちになりました。



祇園精舎のフレーズは高校の古典の授業を思い出させます。
担任が古語漢文の先生だったので。
ある時のテストは「祇園精舎」を先生の前でひとりずつ、一字一句間違うことも詰まることも無く言う、というものでした。
ミスしたら日を変えて何度もトライしなきゃならない。
‥‥丸暗記をしました。必死で覚えました。
意味なんか二の次。とにかく一回で終わらせたい。
緊張と集中力、それだけでした。


あのテストの狙いは何だったのかしら。
でも未だに自分の中に残っていて、考えるより先に口を突いて出てくるというのには我ながら驚きます。
今ならその意味も納得して理解できるし。
ついでに先生の顔も必ず浮かぶ。チョークの音とか丸っこい字とかも。
‥‥あ!先生、狙いはそれか!(笑)


それにしても若い頃に記憶したことって残るんですねえ。
今なんか覚えたい歌の歌詞も覚えられないのに。
あーあ。やっぱもっと頭使っときゃよかったな。(‥‥とお決まりのオチでごめんなさい)
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Top▲| by guri-iki | 2013-07-05 23:58 | 季節 | Comments(2)
Commented by midori_midori712 at 2013-07-06 06:03
沙羅双樹は…インド北部原産だそうです。
平家物語のやつは夏椿だからこの花ですね。

これの丸暗記は俺もやりました。
とにかく覚えるまで何回も…文系教科の丸暗記とか
理数系教科の複雑な計算とか、実際の社会生活で
どんだけ役に立つかって、当時は疑問だらけでも
とにかくやってましたけどね。。。単位取るために。
今になってみると、とっさの判断力や集中力ってのを
鍛えるための一種の訓練だったんでしょうね。

この歳になると、あの頃なんでもっと努力しなかったのか…
と後悔しきりですねぇ(笑)。
Commented by guri-iki at 2013-07-06 23:37
烈風さん こんばんは。
インド、そうなんですってね。そして全然花姿が違うのね!
お釈迦様が亡くなった時にそばにあったことから日本ではお寺に植えられていることが多いとか。

私らは割と詰め込みの世代ですものね。そういうものだと思って必死にやってましたね。
役に立っているかどうか‥‥きっと潜在的な知識として無意識のうちに活用してるんじゃないでしょうか。
具体的に計算式とか誰それが書いた物とかじゃなくて。

人生は後悔ばかりですけど、若いうちにそれがわかっていたなら世の中出来た人ばっかりですよ。
きっとそういう風にできてるんですよ。その時になってみないとわからないっていう風に。

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