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狐の牡丹
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キツネノボタン。別名コンペイトウグサ。なるほどね(^^*)

ボタンってこのコンペイトウのような実が洋服の釦っぽいから、だと思っていたのに違ってたわ。
葉っぱが牡丹の葉に似てるから、なんですって。
狐が釦に見立てたこの実で何か狡いことをやらかす童話がうっすら浮んでいたのに‥‥なんだか残念(勝手にな〜)

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雨が降った時だけ現れる湿地。この水際(手前でボヤけてる)に咲いていました。






かわいらしいけど有毒なんですよね。
この植物を見るとよみがえる記憶があります。
そして少し胸が痛くなる。


小学校二年?三年?の時だったか、クラスの女の子がこの花を新聞紙に包んで持って来たんですよ。
黄色い花と、トキトキの実が可愛かったんでしょう。純粋に教室に飾るつもりだったのです。
花瓶に活けられて朝の会が始まって。
担任がそれをみつけたんですわ。中年の女の先生でした。

「この花を持って来たのは誰?」

担任の声にその女の子は「ハイッ」と手を上げました。
誉めてもらえるという誇らし気な笑顔と共に。


「ダメ!これは毒があるんです!こんなの採って来ちゃダメ!今すぐ捨てて来なさい!」


ヒステリックな声が飛びました。
衝撃でした。
女の子の顔は強ばっていました。教室の空気も張り詰めました。
そして彼女は茫然としたまま花瓶を持って教室を出て行きました。



もう何十年も経っているのに鮮烈に覚えているのです。その時の何もかもを。
担任は危険を知らしめるために、二度と同じ危険を冒さないために強く言ったのでしょう。指導者としてね。
実際私の中にも刷り込まれたんだからそれは決して間違いではなかった。

でもこのクッと来る胸の感じは、その時心に小さな棘が刺さった証拠だと思うのだわ。
今になって、もう少し他の言い方は出来なかったのだろうか、と思ってしまう。
お花を飾ろうという彼女の気持ちを汲んであげた上で「でもね」って教えてあげることは出来たんじゃないだろうか、と。
‥‥そんな生っちょろいもんじゃなかったのかな。


彼女はもう忘れてしまっているかしら。
それとも私みたいに、いや、私以上にほろ苦い気持ちでこの花を見るのかしら。
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Top▲| by guri-iki | 2011-06-01 00:01 | 植物
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